扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
「ああーやっと来た!」



「もう、遅いですよ!1番最後ですよー」



阿賀波先輩とみんなが集まっている場所へとやってくると、ねずみちゃんがプンプンと怒っている様子だった。



「ごめんごめん」



「なんで、先に行ってるのに最後なの?」



白沙芽先輩は疑問気に阿賀波先輩に聞いてきた。



「えっうーん、なんでかな〜?」



すごく白々しい言い方で誤魔化そうとしてる。



「そうだよ!ていうか、何勝手にアリスちゃんを連れて行ってんだよ」



蒼兎くんは問い詰めるかのように阿賀波先輩に攻める。



「いや、だってさ、渢和と言い合いしてたじゃん」



「だ・か・らって勝手に連れて行く事ないだろ!」



「んーそんなにカリカリする事ないだろ」



阿賀波先輩はなんとなく蒼兎くんの問い詰めに少々鬱陶しいそうだった。



「もうっアリスちゃん、何かされなかった?
もう心配で心配で」



「…………」



その発言になんとなくデジャヴ感を感じたのは気のせいだろうか。



「えっ何?なんで黙り込んでるの?」



「いや、別に…」



「もしかして、まだ怒ってるの?謝ったよね?」



「…………」



「なんで黙るの〜」



「やっぱり何かされたんだ、そりゃあそうだろうな」



阿賀波先輩は最初から分かっていたかのような言い方をする。



それに続けて白沙芽先輩も冷めた表情で頷いていた。



「瑠架がまともに説得できると思えないよねー」



「何それ…」



「瑠架くんがまともにできると思えないもん」



「酷くない?」



全員が全員同じ発言をしていた。



蒼兎くんはそういう認知だったんだ。



じゃあ、最初の私に対しては猫を被っていたんだ。



(なるほど、よく分かった)



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