ひと夏の恋をキミと
慌てて私も頭を下げる。

「ここの家の娘です!
中山姫奈です。お願いします!」


全員の自己紹介が終わったところで
分担が発表された。


「じゃあ、大和君と愛美ちゃんは
飲み物コーナーの担当をお願いね。
大樹君と里美ちゃんは焼きそば。
陽輝君と姫奈はビーチグッズね!
分からない事は聞いてね!
今日は天気がいいから忙しくなると
思うけど、宜しくね!」


陽輝君と一緒…。
それだけでなんだか
いつも以上にワクワクした。


「ねぇ、姫奈…。」

愛美が小声で耳打ちしてきた。

「一目ぼれしたかも…」

…え?
もしかして陽輝く…

「大和先輩かっこよすぎる…」


目が完全にハートマークの愛美。
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