ひと夏の恋をキミと
✿第一章✿

余命宣告

桜咲く季節が過ぎ
じめっとした嫌な空気が流れる6月。
梅雨真っ只中。


ここ最近の天気は
私の心を代わりに表わしてくれているみたい。


「今日も雨か~。
毎日毎日嫌になっちゃう!」


そう愚痴をこぼすのは
友達の栗田愛美(クリタ マナミ)。


名前みたいに
綺麗に伸びた栗色の髪が特徴の子。


見た目は『THE女の子』って感じなのに
話してみると
案外サバサバしてるから
一緒にいてとても楽で、すぐに仲良くなった。


「ねー、姫奈…って
またぼーっとしてる!
最近どうしたの?
何かあったなら聞くよ~?」


言われて気付く。


また考え事してた。


「ごめんね!大丈夫だから!
最近読み始めたマンガが面白くて
徹夜しちゃって寝不足なの!」

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