ひと夏の恋をキミと
そう言うと
緊張してピンと張っていた糸が
切れたように
元の笑顔の陽輝に戻った。


「ったく、1人でどっか行くな。」


言葉だけ見れば怒っているように
聞えるけど
陽輝の表情と声色はとても温かくて、
愛しそうに見つめたんだ、私を。
その目から私は視線を反らすことが出来なかった。


見つめ合った数秒後____



「うっ…あぁぁぁ!!」


激しい頭痛に加えて
痙攣が起こった。


「姫奈!?姫奈!!
おい!どうした!!」


焦る陽輝の声が遠くで聞こえる____


そこで私は意識を手放した。
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