ひと夏の恋をキミと
---ドキッ


心臓が音を上げた。


「とにかく、本当に
姫奈は可愛いから。」


真剣な表情で言われ
今度は私が頬を赤く染めた。


「行くぞ。」


放心状態の私の手をしっかりと
握って歩くのを再開した。


「え!?ちょっ…!手!!」


「いいだろ?今日はデートなんだから!」


ニッと笑う陽輝は
昇り始めた太陽と重なって
いつも以上に輝いて見えた。


男の子と手なんて繋いだことないから
緊張してるはずなのに、
包まれた手は温かくて
心が落ち着くような気がした。


この感覚をもっと強く感じたくて
私もギュッと手を握り返すと
陽輝は振り返って
驚いた顔をしていたけど、
すぐに嬉しそうに微笑んで言った。


「俺たち、本当に
付き合ってるみたいだな。」

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