空をつかむ~あなたがどこまでも愛しくて
「これは、点描画だね。アクリルで描いてるの?」
「はい、アクリルとポスカで描いてます」
「ふん、なかなか斬新なことするね。点描画の展示はこれまでなかったからあってもいいかもしれないな」
山田さんは顎に手をやり、時々視線を宙に浮かせながらも何度も私の絵を真剣に見ていた。
「すみません、こんなド素人な絵で」
恥ずかしさのあまり頬を両手で隠した。
「いや、十分だよ。この展示会は皆素人なんだから。絵の大きさは若干小さめだけど、展示の仕方を工夫すればいけるだろう」
「って?ひょっとしてこの絵採用ってことですか?」
「もちろん。渡瀬さんは本当に才能豊かな人だ。僕もまさかここまでの絵が来ると思ってなかった。見る物を幸せにしてくれる絵だ。もっと描いたらいいのに」
山田さんからの言葉は信じられないくらいの褒め言葉。
しかも、採用だなんて!!
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
私は椅子から立ち上がり、山田さんに頭を下げた。
自分の絵が評価された。しかも「幸せにしてくれる絵」だって。
この絵が描けたのは全部醍のお陰。
本当なら真っ先に彼に報告したいのに。
大きく深呼吸して尋ねた。
「『TUYUKUSA』さんからはまだ連絡は?」
「ん、まだないよ。そろそろ連絡もらわないと、こちらとしても今後お願いすることはできなくなるだろうね。これも信頼関係だから」
「そう、ですか」
TUYUKUSAさん、どうしちゃったんだろう。
忙しすぎて絵を送るのを忘れてしまったんだろうか?
「はい、アクリルとポスカで描いてます」
「ふん、なかなか斬新なことするね。点描画の展示はこれまでなかったからあってもいいかもしれないな」
山田さんは顎に手をやり、時々視線を宙に浮かせながらも何度も私の絵を真剣に見ていた。
「すみません、こんなド素人な絵で」
恥ずかしさのあまり頬を両手で隠した。
「いや、十分だよ。この展示会は皆素人なんだから。絵の大きさは若干小さめだけど、展示の仕方を工夫すればいけるだろう」
「って?ひょっとしてこの絵採用ってことですか?」
「もちろん。渡瀬さんは本当に才能豊かな人だ。僕もまさかここまでの絵が来ると思ってなかった。見る物を幸せにしてくれる絵だ。もっと描いたらいいのに」
山田さんからの言葉は信じられないくらいの褒め言葉。
しかも、採用だなんて!!
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
私は椅子から立ち上がり、山田さんに頭を下げた。
自分の絵が評価された。しかも「幸せにしてくれる絵」だって。
この絵が描けたのは全部醍のお陰。
本当なら真っ先に彼に報告したいのに。
大きく深呼吸して尋ねた。
「『TUYUKUSA』さんからはまだ連絡は?」
「ん、まだないよ。そろそろ連絡もらわないと、こちらとしても今後お願いすることはできなくなるだろうね。これも信頼関係だから」
「そう、ですか」
TUYUKUSAさん、どうしちゃったんだろう。
忙しすぎて絵を送るのを忘れてしまったんだろうか?