【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
でも彼と一緒にいるとこうやって思い知らされてしまう。

彼に惹かれている自分を、それを必死で否定しようとしている自分を。

そして今日もごまかす。

「ケイトってば、ほんとよく気がつくよね。誰にでもそういうことしていると誤解されない?」

「どういう意味ですか?」

わたしの靴についた雪を払ってくれる。

「そのままの意味だって。こういう過剰なやさしさは、まわりの女の子たちにあらぬ期待を持たせてしまうってこと」

「それって、芽衣子さんも色々と期待してくれているってことで、OK?」

「な、なに言っているの?」

「俺、誰にでも優しいわけじゃないですよ。芽衣子さんにだけです。この間ちゃんと気持は伝えたはずですけど」

ケイトの言葉に胸がキュッと音を立てた。

「いつも見ているからピンチのときにも気がつくだけですよ。喜ばせたいからあれこれと世話を焼くんです。もちろん下心だってあります。ただそれだけ、俺って意外と単純なんです」
< 76 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop