あなたに恋のお届けものです
「だから、松田君に真由子さんを取られたくなくて、邪魔しちゃった。」
「そうなん…だ。」

「俺は、諦めないから。じゃあ。」
そう言って悠里は立ち去り、私は一人ポツンと立っていたのだった。

***
「こんにちは、悠里君。」
「野々口さん…?」

寮の廊下。そこに有紗はいた。
「一回ちゃんと、悠里君と話してみたかったから。」
そう言って有紗は笑う。

「勝利は真由子が好きなんだよね。私なんて眼中にないみたい。」
「…大丈夫?」

「うん、あのね。もう吹っ切れた。新しい恋を探す。」
どうやら本当に吹っ切れたようだ。

「悠里君は?どうなの?」
そう聞く有紗の表情は少し謎めいていた。
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