一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「あの…理由はね、すごく言うのが恥ずかしくて…」
「じゃあ言わないんだね」
「あ、えと……」
「菜穂」
また、蓮くんが私の耳元で名前を囁くように言う。
それだけでもまた、体が反応してしまって。
ダメだ…あの日はまだ秋野くんがいたから良かったけど、今は違う。
二人きりなのだから、さらに大胆なことをされたら…そう思えば我慢の限界で、素直に理由を口にした。
「す、少しでも…蓮くんに見合うように可愛くなりたくて…!
蓮くん、すごくかっこいいし何でもできるから…せめてマシになりたいなって……」
言い終わった後、恥ずかしさのあまり半泣きになりながらぎゅっと目を閉じる。