一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「菜穂って、照れ症なの?」
さっきから照れてばっかの私に対して、ついに蓮くんがそれに触れてきた。
ど、どうしよう…なんて答えればいい?
「わ、わかんない…」
「わからないの?
でも、最近すぐ照れるのはなんでだろうね」
少しだけ二人の間の距離を開け、私の頬にそっと触れる蓮くん。
それだけでも、顔が熱くなるのに十分な理由だった。
さっきよりも鼓動が速くなって、蓮くんを直視できずに俯く。
「菜穂、俺の方見てくれないの?」
「む、無理です……」
こんな状態で蓮くんなんか見れない。
見たらきっと、恥ずかしさに耐えられなくなる。