一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




そう思ったら受け入れるしかなかった。



元々恋とか愛とかそういうの、わからないし。
なら結婚してもしなくても同じかなって思う。



「……わかった」



肯定の言葉を口にすれば、安心したような、だけどどこか複雑そうな表情を二人はした。



きっと相当悩んで決めた答えだったのだと思う。



「ありがとう…ごめんな」
「ううん、謝らないで。気にしてないから」



「ありがとう、菜穂。
それでね、明日その社長と息子さんが家に来るの。


会ってくれるかしら…?」



「あ、明日…?」



もっと、こう。
心の準備期間とかはくれないのかな。



展開が早すぎてついていけない。



だけど受け入れてしまったのだから、私は肯定する他なかった。



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