一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




やっぱり上条くんはいつもと違う。



いい意味か、悪い意味かはわからなかったけど、どっちが本当の上条くんなんだろう。



無意識のうちに上条くんの綺麗な横顔を見つめていると、また上条くんは顔を背けてしまう。



「上条くん…?」



「ダメだ、やっぱり慣れない…桃原さんに見つめられたら倒れてしまいそうだ」



「え……?」



もしかしてまた、前みたいに照れてるのかな。



上条くんって案外照れ屋なのかも。
けど照れるくらい私が見つめてたってことだよね。



それはそれで恥ずかしくなって、今度は私が前を向く。



それからしばらくはお互い何も話さなかった。



でもつながれた手だけは、ずっと離れずにいたから沈黙すらも気まずくなかったんだ。



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