純愛でいず。

『愛情なんてない。何処かへ消えてしまったの』




「…雨宮さん?」
「…誰だよ、」
「俺っ?三村奏ッ!雨宮さんの隣になったんだ」
「…で?」
「挨拶に、って思って…」
「教室には滅多に行かないし別にいいよ」

あたしは屋上を出た。
…何あいつ。
面白すぎるよ、...

「何で来ないの?」
「…はあ?」
「教室にッ!すっごい楽しいのに」
「かったるい。だるい。めんどい。それだけ」

ブーツの音を立てながら再び屋上を出る。
やっぱりあいつ面白い。
だけど興味ないや…っっ

――...

「芳ちゃん」
「何ですか、大家さん」
「あのさ~家賃そろそろ…っ」
「今持ってきます。待っててください」

階段を上って部屋に入り、一つの封筒を取り出す。
茶封筒の中にはお金が入ってる。

「今月分です」
「はいっ!ありがとうっっ」

…大家さんなんて“家賃”が貰えればいいと思ってる。
初歩的なだめな大人だと思う。

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