好き。好き。大好き
浮気?


祐介も、部活があって、
心愛も竜也先輩とデートだって言うから
暇つぶしに、駅前まで来てぶらぶらしようと思わなきゃ
良かったのかなぁ?

駅前には、祐介と、知らない女の人
腕を組んでまで仲良く歩いているのを見れるほど
大人になれていないあたしは、
立ちすくんでいるしかなくて

「・・・っ」

ポロポロと涙しか出なくて

どうしようもないやり場のないこの気持ちは
誰にもぶつけることなく消えていくんだろうなぁ


「ハハっ」

ねぇ、あたしは、誰に頼ればいいの?
祐介も、頼れない。
おばさんたちには、心配を掛けたくない

このまま駅のホームに入ったら
どうなるのかな?

目線を上げれば。2人でジュエリーショップから
出てくるところで
きっと、そういう事なんだろうって
思うしかなくて

もう2人を見たくなんてなくて
おばさんの家に帰ってきちゃった

「あら。早かったのね?心菜」

「・・・っ」

「!??」

普段あまり泣かないあたしが
泣いているもんだから、おばさんも驚いてる顔をしてる

「おばさん。お願いがあるの」

「お願い?」

「うん。_________」

「!?」

もう、あの2人を見なくて済むように・・・
心愛。ごめんね。何もできない妹で、ごめんなさい

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