眠り姫
「ここは、①をxに代入して、こうすれば!」

菜草「綾わかりやすーい」

賢治「俺よりもか?」

菜草「勿論!」

賢治「ガク」

肩が外れちゃったらしい。

智紀「ドンマイ、賢治先生!」

康太「終わりましたー!」

賢治先生はしょんぼりしながら、康太の回答用紙をもらう。

賢治「あっ、綾ちゃん全問正解だよ!」

そうして私に渡した。

賢治「今度はもっと難しいの出すよ!」

少し向きになりながら言ってる賢治先生面白い。

「望むところです!」

康太「綾ちゃん本当に凄いね!僕も綾ちゃんを尊敬するよ」

「うん、ありがとう」

そして、

綾「ここは、こうしてー」

菜草「あっそか」

康太「ここはこうするんだよ!」

智紀「はい〜!康太様!」

私が菜草に教えて、

超馬鹿な智紀を康太が教えた。

病室に戻って、

みんなと色々な話をした。

途中で、

康太「あのさ、俺達花火見ねぇ?」

菜草「えっ、そんなのどうやって見るの?」

智紀「明日、此処の近くで花火やるんだけど、それをさー」

菜草「でも外出許可貰えないよー!それに夜だし!」

智紀「だから、こっそり屋上から見るんだよ!」

康太「バレたら大変だよ」

智紀「なぁーみんな見よう!お願い!」

智紀がうるうるした目で言うと。

菜草「わかったよ!絶対バレないようにだよ!?」

康太「バレるの覚悟して下さいね」

康太に至ってはバレるの分かっていても賛成なんだね。

智紀「綾は?」

「私は・・・花火見たい!」

智紀「そうとなったら決まりだ!」

私たちは明日の花火を見ることになった。
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