懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
トカゲは国王が直接雇っている隠密で、国王の命により、身を潜めてラナの旅に同行していた。
これまで、その存在は他の誰にも知られておらず、本名や年齢は不詳である。
旅立ちの前に国王からトカゲについて説明されていたとはいえ、ラナも今呼び出すまで、本当についてきているのか半信半疑であった。
(隠密なんて、初めて見たわ。黒い服が強そうでかっこいい!できれば仮面の下の素顔を見てみたいわね……)
国王の命令にしか従わないトカゲであるが、密かにラナにも忠誠を誓っている。
それは、王女であるからという理由ではなく、物心がつくかつかないかの幼いラナに、誤って仮面の下の素顔を見られたことがあったせいだ。
その出来事は、幼すぎて、ラナの記憶には残されていないのだが……。
トカゲの隠密一族は掟によって、よそ者に素顔を見られた場合、その者のために働くか、殺してしまうかの選択を迫られる。
トカゲが選んだのは前者であり、これはラナも知らないことであるのだが、子供の頃に城を度々抜け出して街で遊んでいた時も、書き置きを残してカイザーとふたりで勝手に旅に出た時も、トカゲに守られてきた。
金目当てに王女を狙う悪しき輩は、トカゲによって密かに始末されていたのである。
これまで、その存在は他の誰にも知られておらず、本名や年齢は不詳である。
旅立ちの前に国王からトカゲについて説明されていたとはいえ、ラナも今呼び出すまで、本当についてきているのか半信半疑であった。
(隠密なんて、初めて見たわ。黒い服が強そうでかっこいい!できれば仮面の下の素顔を見てみたいわね……)
国王の命令にしか従わないトカゲであるが、密かにラナにも忠誠を誓っている。
それは、王女であるからという理由ではなく、物心がつくかつかないかの幼いラナに、誤って仮面の下の素顔を見られたことがあったせいだ。
その出来事は、幼すぎて、ラナの記憶には残されていないのだが……。
トカゲの隠密一族は掟によって、よそ者に素顔を見られた場合、その者のために働くか、殺してしまうかの選択を迫られる。
トカゲが選んだのは前者であり、これはラナも知らないことであるのだが、子供の頃に城を度々抜け出して街で遊んでいた時も、書き置きを残してカイザーとふたりで勝手に旅に出た時も、トカゲに守られてきた。
金目当てに王女を狙う悪しき輩は、トカゲによって密かに始末されていたのである。