Green Apple
*
夢を見た。
山内が俺の横で笑っている夢を。
よくみると俺たちは手を繋いでいる。
そして俺はそっと山内の頬に手をあてる。
…いい匂いがする。
そして俺は山内に近づいて、そして…
で、目を覚ました。
「なんっつー夢を……。」
長いと思っていた夏休みも、あと1週間で終わる頃合いになっていた。
なんだか身長が伸びた気がする。
この夏休みは、
宿題して、なんとなく朝と夜走って、
腹筋なんかしちゃって、
ゲームして…宿題して…テレビを観ていたぐらいだ。
結局山内ともまどんな様とも会わずに、今日まで過ごしていた。
もう、どうでもいいや。
そう言う気持ちでこの夏休みは過ごしていた。
初恋の子なのに、学校1のマドンナ的な子なのに、
なんだか考えることがめんどくさいと思うようになった。
夏の夜、扇風機を回しても暑い夜。
ベッドに寝転がってはぼけーっと天井を見つめる。
「ごはんよ!降りて来なさい!」
下で母さんが呼んでいる。
「…はーい。」
…正直言ってうるさいなぁ。
なんて、
最近、些細なことでイライラすることが多くなったような気がする。
すると、
「聞こえてんの?ごはんよ。」
と、
わざわざ母さんが来た。
「返事したよ。」
「そう?大きく言わないと聞こえないから。」
「声が出しにくいんだよ。」
「そうなの?じゃあそろそろ声変わりがきそうね。」
「あぁーもう分かったから早く出てって。」
…頼むから、これ以上イライラさせないでくれ。
ああ、
俺いま成長期ってやつなんだろうか。
夢を見た。
山内が俺の横で笑っている夢を。
よくみると俺たちは手を繋いでいる。
そして俺はそっと山内の頬に手をあてる。
…いい匂いがする。
そして俺は山内に近づいて、そして…
で、目を覚ました。
「なんっつー夢を……。」
長いと思っていた夏休みも、あと1週間で終わる頃合いになっていた。
なんだか身長が伸びた気がする。
この夏休みは、
宿題して、なんとなく朝と夜走って、
腹筋なんかしちゃって、
ゲームして…宿題して…テレビを観ていたぐらいだ。
結局山内ともまどんな様とも会わずに、今日まで過ごしていた。
もう、どうでもいいや。
そう言う気持ちでこの夏休みは過ごしていた。
初恋の子なのに、学校1のマドンナ的な子なのに、
なんだか考えることがめんどくさいと思うようになった。
夏の夜、扇風機を回しても暑い夜。
ベッドに寝転がってはぼけーっと天井を見つめる。
「ごはんよ!降りて来なさい!」
下で母さんが呼んでいる。
「…はーい。」
…正直言ってうるさいなぁ。
なんて、
最近、些細なことでイライラすることが多くなったような気がする。
すると、
「聞こえてんの?ごはんよ。」
と、
わざわざ母さんが来た。
「返事したよ。」
「そう?大きく言わないと聞こえないから。」
「声が出しにくいんだよ。」
「そうなの?じゃあそろそろ声変わりがきそうね。」
「あぁーもう分かったから早く出てって。」
…頼むから、これ以上イライラさせないでくれ。
ああ、
俺いま成長期ってやつなんだろうか。