10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
できるだけ早く仕事を終わらせた私は、指定されたレストランに向かった。

そこはちょっと暗めで雰囲気のあるイタリアン。

話が聞かれないようにか、ちゃんと個室っぽくなっている。

席は椅子ではなく、ソファ席。

随分密着度が高い気がするんですけど…。


さっさと話を終えないと私の心臓が持たないわ!

伊藤君は先に待っていた。

「伊藤君、お待たせ。」

「主任、お疲れ様です。」

「遅くなってごめんね。」

「大丈夫です。まずは何飲みますか?」

「あ、ウーロン茶で。」

「お酒弱いんでしたっけね。

じゃ、僕は軽くビール一杯だけいいですか?」

「いいよいいよー。私が飲めないだけだから。

どんどん飲んで。」

「すみません。プライベートってことで。」

あれ?これ、プライベートだっけ?

ストーカーの相談って仕事じゃないの?

そして私、彼にお酒弱いなんて話いつしたっけ?

私の頭の中の疑問は膨らむ一方だ。

だがそんな私を通り越して彼が口火を切った。

< 35 / 92 >

この作品をシェア

pagetop