10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
しばらくの沈黙の後、彼の大笑いが聞こえた。

「何なの、理子さん、斜め上行き過ぎ!」

見ると涙を流して笑い続けている。

彼は笑い上戸だったのかな?

それよりプロポーズの返事は?

涙が収まったあと、彼は言った。

「ねえ、指輪嵌めてくれないの?王子様?」

「はい。」

まさか、結婚してくれるの?

私は緊張し過ぎて、彼に指輪を嵌める手がカタカタ震えてしまった。

なかなか進まないので彼が、私の手の上から自分の手を重ね、指輪を嵌めてくれた。

奇跡的にサイズはぴったりだった。

「式はいつにする?」

彼が手を重ねたまま私の耳許で囁いた。

いつの間にか、彼が私のすぐそばに寄ってきていた。

「いつでも。」

「理子さん、好きだよ。」

「え?」


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