最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~

「我にとって、種族、外見、肩書きなどはどうでも良いのだ。その気高き魂はドラゴンと同等か、あるいはそれ以上。見てくれはともかく、実力は申し分ない」

「褒めると見せかけて、けなしてません?」

「ちゃんと褒めているぞ。我が他者を褒めるなど、まずないことだ」

「ああ、そりゃどーも。でもですね、そんな風に褒めてもツガイにはなりませんから」

「駄目か?」

「駄目です」

 シリアスな雰囲気をぶち壊して申し訳ないが、暗黒龍の掟なんて私には関係ない。
 断固拒否の構えを崩さない私に、エヴィエニスは「そうか」と落胆した。
 が、次の瞬間、

「して、ヒナタよ。子とは、どの様に作るのだ?」

 と、ニカッと歯を見せて笑った。
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