私はあなたのストーカーです
*
「サンキュー、ひな」
「話しかけるの禁止!」
「……はあ?」
夕食後、うちに悠がテキストを返しに来た。
「ポストに入れておけばいいのに」
「なに怒ってんだ」
もはや家族同然の付き合いをしているのもあり、うちのリビングに悠がいることになんの違和感もなければ、お母さんから「ゆっくりしていってね」なんて当たり前のように言われる。
お母さんは、悠に甘い。めちゃくちゃ可愛がっている。
ねえ。
悠のことアイドルみたいな目でみてないよね……?
今はお母さんが夜勤に出ていて私しかいないから、さっさと追い返してやろう。
「悠が目立つからでしょ」
「それと俺が話しかけちゃいけないことが関係してんの?」
「しまくりだよ……もっと自覚もってよ」
「なんの」
「自分がモテてる自覚!」