ただのワガママでしょうか。
そういいながら、私の頬と後頭部に手を置き、唇が重なった。
驚きすぎて、私の小さな眼球が落ちそうな程、見開いていたと思う。

一瞬にして、離れた唇だったが、何が起こったのか、分からない。
固まったいた私に、更に追い打ちをかけるようにだいちゃんは、言った。

「カップルになって初チューだね。」
少し頬を赤く染めながら、私の手を握り、部屋をでた。

タクシーを待っているとき、まだ動揺していた私は、声にしたいのに、言葉がでてこないような感じだった。
やっとタクシーに乗り、冷静になってきて、
「ごめんなさい。タクシー1人で乗ったらよかったのに、全然思いつかなくて。」
頭を下げながら伝えた。
「クククッ」
笑い声が降ってくる。
キョトンとした顔でだいちゃんをみると、
「いや、そこ?キスしたり、昨日のことじゃなくて?」
一気に顔が赤くなる。冷静になり、あの場面を思い出してしまった。
「赤くなってる。昨日、付き合うことになったらすぐ、寝っちゃうもんね。
ゆきは、流石だな。」
「えええええええええ。」
タクシーのおじさんが振り向く程の大きな声を出してしまった。
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