ただのワガママでしょうか。
「もしもし・・・」
電話がつなっがってすぐから、

「大丈夫?なにがあった?」
優しい声で聞いてくれる。

「ごめんなさい。すごく深い意味はなかったんです。でも、あ、うんっと、よくわからなくて、すみません。」
「何かに巻き込まれたかと思っちゃった。ごめんね。先輩といる時に。」
背中をトントンと優しく叩いてくれているかのような安心感があった。

「うれしいです。たぶん、わた、私、声が聞きたかったんだと思います。だから、ありがとうございます。思っていた状況とちがくって、パニックだったんです。ごめんなさい。
また、夜電話しても、いいですか?」

流れる涙を手で拭きながら、だいちゃんの声を待った。

「うん。すごく心配だけど、どう違ったのか聞きたいけど、まずは、また連絡待ってるから。
近くの駅とかあったらそこまで行くから、また帰るときには教えて。大丈夫だから。」

スマホの声だけなのに、隣にいてくれているような感覚だった。
なんとか自分を落ち着かせて、席に戻った。
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