私の嘘は、キミのせい。




綾乃と大輝もいる。でも、私を一人にしないために二人の中にいさせてもらうなんて、申し訳なさすぎて消えてしまいそう。

それに絶対、気を遣わせちゃうし。



……要と花宮さんが付き合ったりする未来なんて、想像もしたくないよ。

でも、きっといつか要は離れてく。私が要の隣にいる未来は、いつか消える。

私が要の“友だち”の枠から外れることなんて、たぶんないから。



そのためにも、要がいない状態に早く慣れなきゃ。



……それに、仲良くなりたいし、相田くんと。



「じゃあもう行くね。待たせてるから」
「っ、待って奈々佳」

「……待たない」



要の引き留める声を無視したのは初めてだ。

別に走って逃げたりしたわけではない。

だけど、要がそれ以上追いかけてくることはなかった────。




< 46 / 46 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

先生!見ちゃダメ!

総文字数/6,701

恋愛(学園)12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
―――ジーッ …見られてる。 ―――ジーーーーッ… …ものすごく見られてる。 · 「千晴くん、見すぎ!」 伊原 花恋(イハラ カレン) × 「なんか花恋、冷たくない?」 藤倉 千晴(フジクラ チハル) · 千晴くんのためにも この恋は \ !! 絶 対 内 緒 !! / 糖度120%!! 溺愛MAXな幼なじみに悶絶寸前!! · ―――でも彼は絶対、 “好き”とは言ってくれない。 · 2024.2.22 ©Sakura.S
高遠くんの熱にうなされて

総文字数/22,016

恋愛(学園)60ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
学年一モテる高遠くんは、 「……なんでそんなことしなきゃいけないの」 ワガママでマイペースだし、 「……バカ?それともマヌケ?」 口悪いし、 「……もー全部めんどくさい」 基本的に無気力で、最低な人。 なのに、 「なに鈴のくせに離れてんの?」 私なんかをそばに置いておこうとするし、 「…あー、だから無理しすぎだって」 たまに優しいし、 「……誰よりもかわいいに決まってるじゃん」 不意に、ものすごく……甘い。 *:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚ 高遠 涼(タカトオ リョウ) × 久住 鈴(クズミ スズ) *:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚ 甘く、優しく、美しく じわり、じわりと 私を蝕んでいくその熱に溺れることは ──運命なんじゃないかとさえ思えた。 「ね、触っていい……?」 ──今日も私は、高遠くんの熱にうなされる。 * 表紙画像は春灯。様より
瓶 の ラ ム ネ

総文字数/43,987

恋愛(純愛)117ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
×椎葉さくら短編集× テーマ 『青』『夏』 ◯ * ・ I hoping you have a good summer! ・ * since 2020.1.13

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop