大宮課長は今日もいじわる
もうすぐお開き
というところで、
私はいよいよ限界を迎え、
机に突っ伏した。

「ゆずちゃん大丈夫?」
川崎さんが困ったように
私の背中をぽんぽん叩いた。
「う…うう……」
「なあんだ、南くん。
そんなに飲んだのか?」
山田部長は程よく酔って
いつにもまして
機嫌が良さそうだ。

「いーや…チューハイを
2、3杯だけですけど…
この子、お酒弱いんですよ」

川崎さんがその辺の食器を
重ね始める音がした。

「うー…吐きそう…」
私がそう言うと、
「南くん、せめて
トイレで出してくれよ」
と、山田部長が言った。





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