大宮課長は今日もいじわる
課長は一瞬手を止めて私を見ると
眉間にシワを寄せこう言った。

「なんで?」

なんでって…それは、言えないんだけど。
と、無言で課長を見つめていると
課長は我にかえって急に怒鳴った。
「あーもう、どこでもいいから、
さっさと終わらせろ!」
やったー!
そう言われたら、そうするよ。

私は残りの紙束をひっつかむと
課長の隣、内気でいつもお菓子をくれる優しいおっさん、内田さんの席に移動した。

「言っとくけどな、
お前の為に手伝ってんじゃねえからな」
と、話しながら目にもとまらぬスピードで手を動かすからすごい。

「わかってますよ。
あれでしょ、課長は自分のせいだと反省してるんでしょ?」
「はあ?何が?」
大宮課長の手元を見た。
何だかキーボードを適当に叩いてるだけなんじゃないの?と思った。
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