モモちゃんに溺れる
「最後の一つは、どっちかというと俺が謝るべきだ。

酔っちゃってる女の人を、襲っちゃったわけだし。すいませんでした。」

世間一般的に見たら、悪いのは俺だろう。

モモちゃんは、クスッと笑った。

ずっと泣いてたから、どんな形であれ笑顔は安心する。

「ありがとう。」

そう言ってから、また泣きそうになったけど
なんとかこらえて、

まるで泣かないようにするために、モモちゃんはチャーハンを頬張った。

「そんな慌てて食べるとむせるよ。」

「いいの!」

頬にいっぱい詰めてもぐもぐする姿を見ると、とても6つ上とは思えないけど。

不倫して、その相手に子供ができてさよならして・・・
そんなことを聞くと、大人の世界だな、とか感じてしまう。

そこには確かな差があって。


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