それでももう、貴方以外考えられない。

6、お弁当

次の日。


朝早く起きた私は、2人分の弁当を準備していた。


昨日言われたんだけど、朝ご飯はそんな食べないから作らなくていいらしい。


でも弁当は作れと。


まぁ作るのは全然構わないんだけど、問題はどうやって渡すか、だ。


学校で渡すわけにはいかないし…。


こんな朝早くから押しかけるしかないのかな。


少し待って、7時半を過ぎてから行ってみることにした。


『ピンポーン♪』


『……………。』


…返事が無い。


もう学校に行ったのかもしれない。


そう思いながらも、ドアノブを回してみた。


ーーーカチャ


「……えっ、開いてる…?」


危なっ!もしかして、鍵開けたまま寝てるの!?


恐る恐る、ドアを開けてみる。


「先生ー?あの、いますかー?」


………返答無し。


思い切って、中に入ってみる。

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