水月夜
そっと目を閉じながら心の中でそうつぶやいていると、近くからふたつの足音が聞こえてきた。
すぐに目を開けて足音が聞こえるほうに視線を向けたと同時に、私の襟から直美の手が離れた。
空気が口の中に勢いよく入り、咳込む私。
そんな私など完全にスルーして、足音の主ふたりが私と直美の前に現れた。
「あー、直美ってばまた梨沙を苦しめようとしてるわ。最悪だね、人間として」
「弱点を突かれても誰かを苦しめないと気が済まないなんて、本当にバカね。なんにも学習してない」
「ひ、ヒロエに紀子……⁉︎」
私と直美の前に現れたのはヒロエと紀子だった。
すぐに目を開けて足音が聞こえるほうに視線を向けたと同時に、私の襟から直美の手が離れた。
空気が口の中に勢いよく入り、咳込む私。
そんな私など完全にスルーして、足音の主ふたりが私と直美の前に現れた。
「あー、直美ってばまた梨沙を苦しめようとしてるわ。最悪だね、人間として」
「弱点を突かれても誰かを苦しめないと気が済まないなんて、本当にバカね。なんにも学習してない」
「ひ、ヒロエに紀子……⁉︎」
私と直美の前に現れたのはヒロエと紀子だった。