水月夜
ゲラゲラと笑っていた久保さんが、マリコさんに首を絞められたことによって、苦しそうな表情をした。


白目をむき、首を引っかいている。


久保さんのその姿が見えたと同時に、ロープの力が完全にゆるみ、私の体は床上に落下した。


首に巻かれたロープをほどきながら咳込んでいると、雨宮くんと聖奈と天馬くんがこちらに駆け寄ってきた。


「梨沙、大丈夫だったか⁉︎」


「首絞められたんでしょ? 苦しくなかった?」


「ケガはないか?」


「だ、大丈夫。ケガはしてないけど……」


体をゆっくり起こし、言葉を返す私。


なんでロープが落ちたんだろう。
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