水月夜
そう思い、チラッと久保さんとマリコさんがいるほうに目を向ける。


久保さんは白目をむいたままで、マリコさんは憎々しげな目をして久保さんの首を手で力いっぱい絞めている。


……もしかして。


私が助かったのは、久保さんがマリコさんに首を絞められたから?


私がロープで首を絞められ、天井近くまで体が浮いたのは、久保さんがロープを操っていたからだってこと?


もしそうだとしたら納得がいく。


久保さんの足もとにロープが落ちているから。


「がはっ……く、苦しい……」


『お前を許さない……お前を殺してやる……』
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