明日キミに聴かせたい
"白神なら出来るんじゃないの~?神の子だし"
"いけいけし~ら~か~み~あははは"
"さすが神の子~不死身~はははは"
「……はっ!!」
大きく目を見開いて目が覚めたのは、深夜2時を回った頃だった。
真っ暗な部屋の中でうっすらと見える天井を見ながらじんわりと背中に汗をかいている自分に気づきながら身体をゆっくりと横に向けながらあの日の出来事を夢で見たのは久しぶりだったせいか微かに手が震えていた。
どうして?ずっと忘れようとして思い出さないようにしてこれたはずなのに、最近になってどうしてこんなにまた思い出しつつあるんだろう?
こんなの望んでなんかいないのに…
こんなの……
「やだ…」
深く布団を被りながら潜った先は目を閉じても冷たく、手の震えもすぐには止まらず、溢れてくるものを堪えながらもう一度眠りにつこうとした時、ブルッと枕元に置いたままのスマホが震えた音がした。