小悪魔彼女×溺愛彼氏
翌日、理由は話さず別れを告げた。
すると珠理は俺に泣いて
『別れたくない。』そう言った。

だから浮気現場を見たと
伝えると顔から血の気が引き
言い訳を始めた。
けどそんな事は俺の頭には
入ってこなかった。
俺は泣き続ける珠理をその場に置いて去った。


それからしばらく経ったある日。
珠理とは目も合わさない日々が続き、
女というものを信じられなくなって
公園のベンチでため息をついたとき。
俺の前に現れたのが美桜だった。


「ねぇ、大丈夫?
そんなため息ついてたら
幸せ逃げるよ~?」


って。
制服は隣の中学の物で
顔は鼻までマフラーを巻いていたけど
すぐに分かった。
整った顔立ちをしていると。
でも、珠理とは正反対の系統で
派手目だった。
俺は昔からこのタイプの女が
苦手だった。
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