小悪魔彼女×溺愛彼氏
「斗真に、触るなよ。」


口は笑ってるけど
目が笑っていない。
誰が見てもこの颯人は恐ろしい。
そう思うはずなのに珠理は
颯人から目をそらさない。


「颯人君に関係あるの?
これは私と斗真の問題だよね?」


ほら来た。
こいつは有り得ないくらい気が強い。


「だとしてもお節介するから、俺。」


颯人も引かず平行線のまま。
これは、俺が決着をつけないといけない。


「珠理、あっちで話すか。」


珠理の顔はパアッと明るくなり
颯人は眉間に皺を寄せた。


「斗真、」「わりい颯人、先帰って。」


颯人の言葉を遮り、
珠理を連れて近くの公園に入った。


偶然にもそこは
俺と美桜が初めて出逢った公園だった。
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