小悪魔彼女×溺愛彼氏
「優ちゃんこそ、彼女いないの?」


「いないな~。
ってか、今さっきまで美桜の事
ずっと好きだったけど、
こんなイケメンが相手じゃ敵わないから
諦めることにするよ。」


ふわっと笑顔を浮かべ私の頭を撫でた。


「え、なにその冗談!」


「冗談じゃないよ。
本当に好きだった。
多分5歳の頃から。」


…嘘だ。
でも、優ちゃんの顔からは
笑みが消えてすごく真剣な目をしていたから
嘘ではないと信じるしかなかった。


「…ごめん。」


私から出た言葉はそんなものだった。
もっと気の利いた事が言えたら
よかったのに。
優ちゃん相手だと、今までの経験が
全然役に立たない。


優ちゃんには
嘘つきたくないからかな。
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