小悪魔彼女×溺愛彼氏
「美桜が謝る事ないって。
俺もまさかこんな形で
伝えることになるなんて
思っても見なかったし。
新しい恋探すよ。それじゃ。
仲良くね。
斗真君ごめんね、変な事言って。
美桜も、気にすんなよ。
元気でな~!」


手を振りながら去っていくその姿は
本当に今、私に告白して
フラれたのかと疑ってしまうくらい
晴れ晴れとしていた。


優ちゃんの姿が
見えなくなったとき


「行くぞ。」


斗真に強引に手を引っ張られて
細い路地へ入る。


怒ってる…?


「なに簡単に他の男に触られてるの?
しかも、俺の目の前で。」


「それは…」


ごめんなさいとしか言いようがない。
俯きシュンとしていると
暖かい手が私の頭に乗った。
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