俺の「好き」は、キミ限定。
「しゃ、写真なんて撮らなくても、また作るよ……?」
「え?」
「そ、その……。ユウリくんさえ迷惑じゃなければ、私、またクッキー作るから……」
「喜んでもらえて嬉しい……ありがとう」と小さな声で言ったミオは、両手を頬に当てながら、幸せそうにハニかんだ。
「クッキー、作って良かった……」
……ああ、ヤバイ。
どうしてこんなに、可愛いんだろう。
こんなに可愛いミオの笑顔を、たっちゃんや、ミオと同じクラスの奴らは毎日だって見てるんだろうか。
もし俺も、ミオと同じ学校で同じクラスにいられたら、今よりもっと、ミオと過ごせる時間もあるはずなのに。
もっと早くミオに声をかけられて、もっと早く……今みたいに、一緒に過ごせていたかもしれない。
「……で、でも。ユウリくんなら、手作りクッキーとか貰うの、初めてじゃない、よね?」
「え?」
「そ、その……。ユウリくん、カッコイイからモテるだろうし、他にも女の子たちから手作りのお菓子とか貰ったりしてるだろうなぁって……」
膝の上でギュッと拳を握りしめ、恐る恐るといった様子でミオが尋ねる。
かく言う俺は一瞬キョトンと目を丸くしたあと──慌てて我にかえって、心配そうにこちらを見るミオを前に、顔の前で片手を振った。