俺の「好き」は、キミ限定。
『……今度やってみる?』
「え……」
『リモート同棲。……なんて、そんなことしたら、一日中ドキドキして、ミオのことばっかり考えちゃうな』
そう言って、小さく笑ったユウリくんを前に、鼓動のリズムが速くなる。
……今、私も同じことを考えていたんだよ。なんて、照れくさくて言えなかった。
なんだか、変だ。もうずっとドキドキしていて、胸の高鳴りが収まらない。
『離れてても、こうやって顔が見れて、声が聞けるだけで嬉しい』
──私も、嬉しい。
そう言いかけて、慌てて言葉を飲み込んだ。
ドキドキして、緊張して落ち着かないのに嬉しいなんて……やっぱり変だよ。
そう思うのに今、ユウリくんが同じ気持ちでいてくれるのが嬉しくて、くすぐったい。