工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「へへ、ありがとう。」
「あ、やべ。俺、さっき寄ったクラスにスマホ忘れてきた!じゃあ、またあとでね緋奈ちゃん!」
「あ、うん!」
スマホを忘れちゃったなんて…それは大変だ。
横沢くんはバタバタと教室から出て行った。
りりかちゃんは、横沢くんの出て行った扉を見つめて目をぱちくりさせていた。
「…なんか、賑やかな人ね。」
「うん。そうなの。すごく明るい人で。」
「なんか、あの子たちの視線が怖かったけど?」
りりかちゃんの言うあの子たち…は、もちろん4人のこと。
「あ、うん…なんかあまり仲が良くないみたいで。」
「そうだと思った。」
りりかちゃんは苦笑した。
りりかちゃんわかってたんだ…さすが。
「そりゃ、緋奈に近づく男は許せないよね。」
「?どういうこと?」