工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「ふふふっ」



どういう意味なのか知りたかったんだけど、りりかちゃんははぐらかすように満面の笑みを見せた。


不意にりりかちゃんが教室の時計へ目をやった。



「ああ…もうすぐ12時。あたし、そろそろ部活に行かないと。」


「もう、そんな時間なんだ。頑張ってりりかちゃん!」



もうりりかちゃんとバイバイなんて、寂しい。


でも、ここまで来てくれて本当に嬉しかった。



「頑張るね!じゃああたし行くね。また連絡する!」


「うん!来てくれてありがとう!またね。」



りりかちゃんはラケットを背負って、あたしと4人みんなに手を振り、教室から去っていった。


もうすぐ12時ってことは、あたしたちのシフトももう終わる。


午後はみんなで、文化祭を楽しめるんだ!


あたしはワクワクして、顔が綻んだ。


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