工業高校のイケメン達に愛されて【下】

自覚と告白




時刻は12時。


あたしたちのシフトは無事終わった。


すごい、予想よりもタピオカが売れるのが早かったー!


疲れたけど、色々なお客さんと接することができて、りりかちゃんも来てくれて楽しかったなぁ。



「はー、終わった終わった!」



陸くんはそう言って伸びをしたあと、メイドさんのカチューシャとウィッグを無造作に取り外した。


教室には午後のシフトのクラスメイトたちが準備万端で待機しているので、その子たちとバトンタッチ。


午後シフトの子たちに後を任せて、あたしたちは教室を出て行った。



「はー、早くこの服脱ごうぜ。」



そう言ったのは滝本くんで、タキシードのジャケットを脱いでパンツのベルトをカチャカチャと外そうとしていた。


他の3人も、廊下の隅っこで着替えようとし始める。


ちょ、ちょ、ここ廊下だし、こんなところで着替え…!?



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