工業高校のイケメン達に愛されて【下】
あたしはゆっくり、2人に文化祭の日の出来事を話した。
滝本くんに告白をされたこと。
今までの相葉くんとの出来事、そして相葉くんのことが好きということ。
友達の関係が崩れてしまうかもしれないのが、怖いということ…。
自分の気持ちを話すのは、すごく恥ずかしくて…何度も言葉を詰まらせてしまった。
2人はあたしの言葉を待って、どこか心配そうにただ黙ってあたしの話を聞いてくれた。
そしてひとしきり話し終えると、なんだか心が軽くなった気がした。
「そっかぁ…そうなんだ。」
「緋奈ちゃん、いっぱい悩んだよね。話してくれてありがとうね。」
陸くんは大きな目を見開いて驚いているような様子で、坂口くんは眉を下げて優しい言葉をかけてくれた。
「最近緋奈ちゃん元気ないなぁって思ってたし、優介もなんか様子が変わったなって思ってたから…文化祭のあの時に、そういうことがあったんだね」