工業高校のイケメン達に愛されて【下】



翔くんは、指で自分の頬をぽりぽりとかいてあたしに相槌を打った。



「あ。相葉くん、知らなかった感じかぁ。緋奈、今年は彼氏に盛大にお祝いしてもらってよ!ほんとごめんねっ。」


「ううん、気にしないでっ!」



盛大に…って。


ふふ、りりかちゃんは本当に面白いなぁ。


翔くんは特に口を開かず、あたしのことを見下ろしていた。


あたしの誕生日…翔くんと2人で過ごすことになるのかなぁ?


それにクリスマスイヴだし。


そう考えると、なんだかわくわくしたんだ。



「じゃ、あたしそろそろ帰るねっ。相葉くん、緋奈の誕生日よろしくっ!」


「おう。…またな。」



りりかちゃんに、翔くんは腕をひょいっとあげて別れの挨拶をした。


翔くんが、りりかちゃんに“またな”って言った…!


なんだろう、なんか嬉しい…!



「バイバイっりりかちゃん!」


「緋奈、相葉くん、またねーっ!」


< 246 / 337 >

この作品をシェア

pagetop