工業高校のイケメン達に愛されて【下】
翔くんは、指で自分の頬をぽりぽりとかいてあたしに相槌を打った。
「あ。相葉くん、知らなかった感じかぁ。緋奈、今年は彼氏に盛大にお祝いしてもらってよ!ほんとごめんねっ。」
「ううん、気にしないでっ!」
盛大に…って。
ふふ、りりかちゃんは本当に面白いなぁ。
翔くんは特に口を開かず、あたしのことを見下ろしていた。
あたしの誕生日…翔くんと2人で過ごすことになるのかなぁ?
それにクリスマスイヴだし。
そう考えると、なんだかわくわくしたんだ。
「じゃ、あたしそろそろ帰るねっ。相葉くん、緋奈の誕生日よろしくっ!」
「おう。…またな。」
りりかちゃんに、翔くんは腕をひょいっとあげて別れの挨拶をした。
翔くんが、りりかちゃんに“またな”って言った…!
なんだろう、なんか嬉しい…!
「バイバイっりりかちゃん!」
「緋奈、相葉くん、またねーっ!」