工業高校のイケメン達に愛されて【下】
横沢くんは、笑顔であたしを見つめたまま、席に着いた。
…どうして、実行委員決めでそんなに上機嫌なんだろ??
「いえーいっ中村さん、俺勝ったよ!」
「…あ、よろしくね!横沢くん、実行委員やりたかったんだね!」
はじめのあの教室の静けさから、実行委員をやりたくてもなかなか手をあげられなかったのかな?
ムードメーカーな横沢くんでも躊躇してしまったのかな?
「えー?別に実行委員はすげえやりたいわけじゃないんだよねー」
「へっ?違うの?」
予想外な横沢くんの言葉にびっくり。
「じゃあどうして…」
「んー…みんなの中心で動くの結構好きだし!みんなやらねえなら俺がやるかーって思って手あげた!」
なんか、横沢くんらしいなあ…。