工業高校のイケメン達に愛されて【下】



その恥ずかしさからか相葉くんから離れたその手で自分のスカートをぎゅっと握りしめる。


嬉しかったとはいえ、手を握るなんてやりすぎちゃったかも…?


そう考えていると、坂口くんがあたしの肩にぽん、と手を置いた。



「ほら。あまり帰りが遅くなると緋奈ちゃんの親御さん心配するだろうから、そろそろ帰るよ。」


「そうだね!魅斗。みんなで家まで送っていく?」


「え、ええっ!?みんなで?!」



陸くんの提案にあたしはびっくりして、思わず驚きの声を上げた。


電車も乗るしさすがに4人みんなに家まで送ってもらうのは、申し訳なさすぎる…!


それに、まだお母さんが心配するような時間でもないし…!



「あ、あの、ひとりで大丈夫だよ!みんなも早く帰らないと!」


「むー…そお?」


「陸、さすがに4人でコイツの家まで…ってのもなんか変だろ。」



滝本くん、たしかにそうだね。


滝本くんの意見に納得し、うんうんとうなずいた。


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