工業高校のイケメン達に愛されて【下】
自分が情けないと感じて、あたしはうつむいた。
「…そんな落ち込むなよ。」
あたしの頭上から、相葉くんが口を開いた。
「たしかにお前は色々危なっかしいけど、その…今は俺もいるし…大丈夫、だから。」
頬を指でかきながら、相葉くんは困った表情でちょっと遠慮がちに言葉を発した。
励まして…くれているのかな?
あたしはなんだか思わず笑みがこぼれた。
「…ありがとう。気をつけるね!」
あたしが笑ってお礼を言うと、少し困った表情をしていた相葉くんも表情が柔らかくなった。
「…ん。じゃあ、行くか。」
「うん!」
あたしは相葉くんの後ろへ続いて歩き、文房具屋さんへ向かった。