工業高校のイケメン達に愛されて【下】



2人一緒に店内へ入ると、音量控えめにBGMが流れていて、お客さんは少なくて静かな雰囲気だった。


相葉くんは物珍しげに当たりを見回していた。



相葉くんが持っている文房具は必要最低限のものしか見たことないから、あまり文房具屋さんには行かないのかも。


あたしは、ペンや付箋やメモ帳をたくさん持ち歩いているからいつもスクバや学校の机は文房具だらけ。


その日の気分で好きなものを使うのが楽しいんだよね。


あたしも相葉くんと同じように店内を見回して、今日買う目的のものの場所を探す。



「えっと…買うのはとりあえずペンとガムテープ…」


「俺、ガムテープ探してくる。中村はペンの方頼む。」


「あ、ありがとう相葉くん!」



相葉くんはあたしにそう伝えるとポケットに手を突っ込んでガムテープを探しに行った。


ペンのコーナーは、このお店に寄った時によく見るから場所がわかる。



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