工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「相葉くん、今日はありがとう!」


「ああ。」



相葉くんにお礼を言って、またあしたね。と別れの挨拶をしようとする。


でも、あたしが口を開くより先に相葉くんが口を開いた。



「あー、あのさ中村。このあと、まだ時間あるか?」


「へっ?う、うん!」


「時間あったら…一緒に夜メシいかねぇ?」



相葉くんからのまさかのお誘いだった。


あたしがお母さんがいなく夜1人なのを知っているのかと思った。


いや、そんなわけないんだけど!


相葉くんは後頭部をガシガシとかいてあたしを見下ろしている。



「あ、別に用事あったり…嫌だったりしたら大丈夫だから。」


「い、嫌だなんてそんな!!行ける!行こう!」


「本当?じゃあ、行くか。」



お母さんには、家にあるもの食べてって言われたから、あとで外でご飯食べてきたって報告しておこう。


もう少し、相葉くんと一緒にいられる。


そう思うと、なんだか嬉しかったんだ。


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