工業高校のイケメン達に愛されて【下】



急いでお母さんとのメッセージを開くと。



『今日は遅番だから帰りは夜の10時過ぎるね。夕ご飯はお家の残り物で済ませて。』



というメッセージが、朝のうちに届いていたみたいだ。


そっか…お母さん今日お仕事終わるの遅いんだ…。


フルタイムで働くお母さんは、月に数回くらいの頻度で遅番の日がある。


もうお母さんが遅番で帰りが遅いことは、何回も経験しているのに寂しいと感じてしまう。


ダメダメ、少し寂しくても、我慢我慢。


家族のために、あたしのために頑張って働いてくれているんだもん。



「…中村?」


「あっ、ごめん相葉くん!」



スマホに気を取られちゃってた。


急いでスマホをカバンにしまった。


相葉くんとも、これで今日はバイバイか。


一緒にお買い物できて、楽しかったな。


< 96 / 337 >

この作品をシェア

pagetop