工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「ああ、あの新しくできた店な。いいよ、そこにしよ。」
相葉くんはお店を指差し、そして足を前に踏み出した。
あたしは相葉くんを追って歩きながら、相葉くんに問いかけた。
「え、いいの?」
「あぁ。いつも混んでるんだよな、あそこ。前からちょっと気になってた。」
相葉くんも気になってたんだ…!
なんか意外だ。
でも、楽しみだなぁ。
2人でお店に入ると、店内はそこまで混んでいなくて、すぐにウエイトレスさんがあたしたち2人を窓際の4人がけテーブルに案内してくれた。
「わあぁ〜、美味しそう…!みてみて相葉くん!」
「…ははっ、そーだな。」
席につくなり、テーブルに置いてあるメニューを見てあたしは興奮状態。
そんなあたしを見た相葉くんは…笑った。
「……っ」
相葉くんの笑顔には、やっぱり弱いみたい。
ていうかあたしってば相葉くんの前で興奮して…大人げない…。